放射線透過検査
放射線透過検査(RT)Radiographic Testing
放射線透過試験は、エックス線やガンマ線などの放射線が物質を透過する性質と写真フィルムを感光
させる性質を持つことを利用して、試験体に放射線を透過し内部の状態を撮影像としてフィルムに
記録することで、試験体の内部きずの状態や内部構造を調査する非破壊検査方法です。
放射線が試験体を透過する際、内部きずがある部分や厚さの小さい部分では、健全部や厚さの大きい
部分に比べてより多くの放射線が透過し、フィルムをより強く感光させます。そのためフィルムを現像
すると、放射線の透過量が多い部分ほど黒く写り、濃淡差のある透過写真ができます。この透過写真を
観察することで、試験体の内部きずの状態や内部構造を知ることができます。